「今日は朝からやる気がでない…。何もしたくない…」
そんな時でも食事は必須。
子供がいる方なら、とにかく何か食べさせなければならない。
それなのにレシピを考えるのもしんどい時がありますよね。
そんな時はとりあえずお味噌汁を作りましょう!
習慣化してしまえば忙しい朝食も、くたくたな夕食も、何も考えずに冷蔵庫にあるものをいれるだけで一品できてしまいます。
今回ご紹介する出汁の取り方は、1歳からの子供にもできる簡単なもの。
お手伝いデビューとしても行えます。
簡単・美味しい・体に良いお味噌汁の作り方を、モンテッソーリ教育の要素も絡めてご紹介します。
まずはお出汁から
前日の夜から事前準備をしておきましょう。
事前準備が必要なの!?と思われるかもしれませんが、ほんのひと手間でとってもおいしいお出汁が取れるのです。
やり方はとっても簡単。
1歳3ヶ月頃からできますので、お子さんとの遊びの一環として行っても良いでしょう。
2歳を過ぎたらお出汁とりは○○ちゃんの役目として役割を与えてみましょう。
※量は目安です。ペットボトルの大きさや好みに応じて調整してください。
子供とお出汁をとる方法
煮干しは頭や腸を取るなどの手間がかかりますが、今回は煮出さないので必要ありません。
材料(4~5杯分)
- ・にぼし・・10g
- ・昆布・・・5g(細く切っておく)
- ・空のペットボトル・・・1Lのもの
よく洗った空のペットボトルに、煮干しと昆布を入れ、水をいっぱいいれるだけ!
その後は冷蔵庫に入れて保管します。
翌日朝には水がうっすらと黄金色になっているはず。
そのままお出汁としてお味噌汁やお吸い物に使えます。
お味噌汁の作り方
〈前日〉
①材料を準備し、昆布を細長く切ります
(昆布は水を含んで膨らんでもペットボトルから出しやすいような大きさにします。2×2㎝くらいに細かくするでもOKです)
②きれいに洗った空のペットボトルに煮干しと細長く切った昆布を入れます
③すべての煮干しと昆布をペットボトルに入れたら、水をたっぷり入れて蓋をします
④冷蔵庫で半日ほど保管します
〈当日〉
⑤煮干しや昆布が鍋に入らないように気を付けながら必要な量のお出汁をお鍋に入れます
※出汁が余ったら再び冷蔵庫で保管し、2日以内に使い切りましょう。
⑥好きな具材を入れて煮込み、具材に火が通ったら火を止ます
⑦味噌を加えて溶かします
※我が家では全体量に対して大さじ一杯くらい。薄ければ足してください。
⑧できあがり
おすすめの具材
どんな具材を入れてもいいと思います。
野菜はもちろん、きのこ、お豆腐、お肉…
休日に野菜を細かく切り冷凍しておくとそのままお鍋に入れられるので楽ですよ。
子供が食べやすい甘口野菜はこちら
・玉ねぎ
・サツマイモ
・白菜
モンテッソーリ教育の観点
モンテッソーリ的かかわりかた
「お魚さんから出汁をとるよ~」などと声をかけて興味を惹きます。
まずは大人がペットボトルの穴から煮干などを入れるやり方を見せてください。
楽しそうに行うことで子供もやりたがると思います。
「ママと同じようにやってみてね」
といった感じで、詳しい説明はせずに真似させることに重点をおきます。
お子さんがやりたがらない時には無理に手伝いをさせないでくださいね。
どんな効果がある?
指先を使うことは、脳に刺激を与えるのでとても良い事。
モンテッソーリ教育では幼い頃から指先を使うことを推奨しています。
わざわざ教具を揃えなくてもできることは沢山あります。
今回は、おうちモンテでいう「ストロー落とし」を参考に考えました。
小さいお子さんであれば特定の穴にものを入れると言う行為だけで十分楽しめますし、少し大きい子は煮干しの数を数えながら入れるのも良いでしょう。
全てを投入したら水を入れる前にふたを閉め、からから音を鳴らすのも楽しいと思います。
あらかじめ水を半分くらい入れておき、そこに煮干や昆布を入れて沈むのか観察するのもおすすめですよ。
お手伝いの重要さ
モンテッソーリ教育では、早いうちからお手伝いをすることを重要視しています。
日常の家事は子供が好奇心を育むきっかけにもなりますし、家族の一員として役割を持つことで自立にもつながるからです。
自分が家族の役にたつことは、子供にとっても嬉しいこと。
また食事が嫌いな子でも、「自分が作ったんだ」と思うことで食べる意欲が湧いたりするのです。
6歳で一人でお味噌汁を作れる?
段階的にお手伝いをしていけば、6歳頃には一人で料理ができるようになります。
(火や包丁を使うので親の見守りは必要です)
お味噌汁を作れるようになるまでに習得できそうなことをまとめてみました。
ただの家事でも「落とす」「ひねる」「注ぐ」など様々な要素を含んでいることがわかります。
- 1歳頃から:ペットボトルに煮干と昆布を入れる
- 2歳頃から:ペットボトルのふたをあける・しめる
- 2歳半頃から:鍋に出汁を注ぐ
- 3歳頃から:煮干や昆布、みその分量を計る
- 4歳頃から:ピーラーで皮むき
- 5歳頃から:具材を切る
- 6歳頃から:親の見守りのもと、一人で作る
年齢は目安ですから、その子にあったペースでチャレンジしてみてくださいね。
お味噌の選び方
おいしいお出汁をとったので、だし入りの味噌は使わないようにしましょう。
お味噌の選び方は簡単。
成分表字がシンプルなものを選んでください。
大豆、米(麹)or麦(麹)、塩
が一般的です。
気になるお味は?
煮干しを煮出さないので苦みが無く上品な味になります。
クセが少ないので小さな子でもおいしく食べてくれるはず。
汁自体がおいしいのでお味噌が少なめでも満足感があります。
塩分が気になる方にも嬉しいです。
お味噌の量を調整することで離乳食にも使うことができます。
お味噌汁だけでなく、うどん、お好み焼き、豚汁など様々なお料理に使えます。
注意点
・冷蔵庫で保管し、2日以内に使いきってください。
・ペットボトルを捨てるときは必ず煮干や昆布を取り出してください。
(ペットボトルを推奨しているのは、「落とす」時の穴としてちょうど良い大きさだからです。取り出すのが面倒な方はペットボトルではなく、間口の広い容器をご使用下さい。)
・台所育児を行う際は、お子さんも必ず石鹸をつけ手を綺麗に洗うようにしてください。
まとめ
事前準備が必要なので大変だと思われそうですが、
ペットボトルから出汁を注ぎ、適当な野菜を入れ、最後にお味噌を溶かすだけ。
この手順に慣れてしまえば本当にお味噌汁づくりが楽になりますよ。
子供がいる方はもちろん、そうでない方もとてもおいしいので是非作ってみてくださいね。