2020年4月、「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」にて特別定額給付金(1人につき10万円)が給付されることとなりました。
家計へ回す方も多いと思いますが、なかにはその使い道に迷っている方もいるのではないでしょうか。
今回は私の実体験をもとに、子供に絵本を贈る事を提案します。
私の自己紹介記事はこちら⇨
絵本が良い理由
子育て中は「絵本を読み聞かせましょう」という言葉をよく聞きますが、なぜ絵本を読む事が良いのでしょうか。
理由は沢山ありますが、いくつかあげてみますね。
親子の交流になる
読み聞かせをする場合、家事をしたりスマホを見たりしながら読む方はほとんどいないでしょう。
ですから絵本を読む時だけは、何にも邪魔されない親子の貴重なふれあい時間になります。
字が読める年齢の子は、親と同じストーリーを共有しあい意見交換ができますよね。
絵本の感想や考えた事を聞いてもらう時間もかけがえのない時間になります。
集中力がつく
絵本を読み終えるには短いものでも数分、長いものだと15分以上かかります。
幼児の場合、集中できる時間はだいたい年齢+1分。
幼い頃から絵本を読むことに慣れていくと、気がつかないうちに集中力がつき、長い文章の絵本や絵のない本を読む事ができるようになります。
普段の生活で子供に集中させるのは難しいことです。
絵本の場合はストーリーを理解してもらおうとするだけで良いので親のストレスもかかりません。
想像力がつく
絵本では、普段できない経験を追体験することができます。
主人公の気持ちに共感したり、他人の気持ちになって考える機会を作ることで、社会で生きていくために必要な想像力がつきます。
お友達の気持ちを想像できる優しい子になってくれたら嬉しいですよね。
生活習慣を身につけやすい
子育ての悩みで多いのが生活習慣を身につけること。
トイレトレーニングや、歯磨きは嫌がる子も多くて大変ですよね。
それが生活習慣をテーマにした絵本を取り入れる事で、子供のやる気が出たり、スムーズに受け入れてくれたりくれるようになります。
トイレに行くことを嫌がっていた子が、トイレに行くストーリーの絵本を読んだら積極的に行きたがるようになった話はよく聞きます。
我が子も歯磨きや入浴に積極的になってくれて助かった経験があります。
これは親からすると本当に嬉しいこと。
子供は楽しく生活習慣を身につけ、親の負担も減るのでいいことずくめです。
語彙が広がる
絵本は会話で使わない書き言葉で書かれています。
時代や作家さんによっても文体が違いますし、登場人物によってもしゃべり方が違います。
そのため、幅広い語彙と読解力が身につきます。
語彙が増えることで自分の気持ちを正しく表現できるようにもなりますので、コミュニケーション能力もあがりますよ。
体験談モンテママの場合
私は4歳か5歳のころ、両親から誕生日プレゼントに100冊の絵本をもらいました。
おそらく生協かなにかの「100冊セットをこどもに贈ろう」という趣旨の企画だったのでしょう。
我が家はごく普通の家庭でしたから、そんな高価なプレゼントを貰ったのは先にお後にもあの時だけです。
今思い返すと、多くの絵本との出会いは私の世界を広げてくれたと思います。
当時の気持ち
それはそれは嬉しかったです。
嬉しかったのは、絵本がもらえた!ということよりも、私にこんなにたくさんの贈り物をしてくれたということでした。
両親が悩みに悩んだ上、貴重なお金を出して買ってくれたということは子供心にもわかりましたし、そうして私のもとに来た絵本たちに愛情がわきました。
それまでも絵本は数冊持っていましたが、その経験があったからこそ本というものへの思い入れが強くなったように思います。
今でも段ボールの中にぎっしりと詰め込まれていた絵本の姿と、本棚に並べるときのワクワクした気持ちは忘れられません。
本選びが上手になった
絵本を読む機会に恵まれたおかげで、小学生にあがる頃には本が大好きになっていました。
学校では、友達とお気に入りの本を交換し合ったこともありますし、友達と約束して図書館へ行ったこともあります。
学校で決められた読書時間も、遊びの時間と同じように楽しい時間でした。
読むことの面白さを知っていたからこそ、読書を苦痛に感じたことはありません。
学校の図書館はお気に入りの場所で、宝探し感覚で面白い本を探していましたから、今でも面白そうな本を見つけるのが得意です。
当時まだ話題になっていなかったナルニア国物語シリーズの「ライオンと魔女」や、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」と出会えた時には本当に興奮したなあ。
情報選択技術が身についた
もう一つ嬉しいことがありました。
数々の本を読むうちに読解力がつき、国語の勉強をしなくてもそれなりの点数がとれたのです。
受験の時も、他の教科と比べて圧倒的に勉強時間が少なくてすみましたから、勉強時間を他の教科にあてることができました。
社会人になり、多くの情報から取捨選択しなければならない場面でもあまり迷うことはありません。
これらはみな、絵本との出会いがあったからこそ実現したことです。
絵本購入は未来を担う子供達への投資
絵本に親しみやすい環境を作ることは子供の未来の可能性を広げることです。
現代は情報にあふれています。
これからの子供には、自ら情報を選び、情報の取捨選択ができることが必要になるでしょう。
幼い頃から絵本に親しんでいれば、本を読む事は苦痛ではありません。
それどころか人生における娯楽の1つとして本と親しみながら情報リテラシーを向上させることができます。
親としてはアニメや動画ばかりでなく、良質な絵本をすぐに読める環境を整えてあげたいなと思います。
10万円だと何冊購入できる?
10万円全額使った場合に購入できるのは、70冊~80冊くらいでしょうか。
(絵本は結構高いのです・・・)
赤ちゃん向けの小さな絵本でも600円しますし、一般的なサイズの絵本であれば1000円以上はします。
もちろん全額をすべて絵本に投入するのは勇気がいりますし、そんな決断ができる人はほとんどいないでしょう。
ですから少ない額でもいいと思います。
特別給付金で絵本を購入した、という事実は子供の絵本への思い入れを強くすることと思います。
絵本を購入するときの問題点
購入しよう!と思っても「お金がかかる」「収納場所が無い」「絵本を選ぶのが難しい」などの問題点もあります。
お金がかかる・収納場所がない
絵本は大きくてかさばりますし、1冊1000円以上だと負担です。
喜ぶだろうと思って購入した絵本が子供の好みに合わなかったら悲しいですよね。
そんな時には月刊絵本がおすすめです。
福音館書店にて発行している月刊誌「こどものとも」「かがくのとも」は1冊400円(税込440円)。
質の高い内容の最新作品が毎月発行されています。
そして驚くのがその薄さ!
表紙がソフトカバーにはなりますが、図ってみると3ミリほどで、一般的な絵本の1/3か1/4くらいでした。
クオリティの高い作品ばかりで、特に評判の良かった作品はその後ハードカバーになり1000円以上の値段で発売されることになります。
内容は全く同じなのでハードカバーにこだわらない方にはとってもおすすめですよ!
※「こどものとも0.1.2.」は赤ちゃん向けの商品となりますので破れないよう厚みがあります。
福音館書店の月刊誌のご案内はこちら
絵本を選ぶのが難しい
いざ買おう!と本屋に行って困るのが「どれを買えばいいの?」ということ。
まずは親(保護者の方)がいいと思うものをプレゼントするのがいいと思います。
私がよく使うのが絵本ナビさん。
全ページ試し読みができるので書店に行く必要がないのがありがたいです。
レビューも参考になりますし、絵本キャラクターの商品も扱っているのが興味深いです。
絵本ナビさんのページはこちら
選ぶのが難しいと言う方は、年齢別のセット商品(0歳~小学6年生)やシリーズもののセットもありますのでこちらもおすすめ。
昔から多くの子供に愛されてきた絵本ばかりですから、お子さんにとってお気に入りのストーリーと出会えるはず。
まとめ
ありったけの本への愛を込めて書いた記事、いかがでしたか。
「絵本の良さがわかった!」「絵本を選んでみようかな」と思っていただければ嬉しいです。
「家計が厳しく買ってあげられない…」という方も心配しないでくださいね。
図書館に行けば多くの本を無料で借りることができます。
沢山の絵本に触れて、子供がお気に入りの一冊が見つかった時に購入する。
そんな方法も良いですよね。
本を読み始めるのに遅いということはありません。
今回は子供がいる方に向けて書きましたが、そうでない方もこの機会に自分の読みたい本を購入してはいかがでしょうか。